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定期とキップのどっちがオトクか計算するAPIを作ってみた



コロナ禍でテレワークが推進されるようになって1年以上経ちました。会社によっては出社する日と在宅で作業する日を使い分けているケースもあり、通勤定期の購入とキップの都度購入のどちらがいいのか考えた方も多くいるのではないでしょうか?
また、出社日が減ったことで、通勤定期代の支給を取りやめ、出社日ごとの実費精算にする会社も出てきています。

今回は、ナビタイムで開発した「通勤定期代とキップの都度購入のどちらがお得か」を簡単に調べることのできるAPIをご紹介します。



はじめに

これまで、通勤には通勤定期券を購入するのが当たり前という風潮がありましたが、コロナ禍によって様々な生活のあり方が変わろうとしています。
在宅勤務日と出社日の予定が、同じ会社でも部署ごとに違うようなケースも珍しくなくなってきました。

個々人に選択や判断の余地がある場合、会社から定期代が支給されていれば自分の出社日数でキップ代と比較してお得になる方を選択することも可能ですが、企業単位で見た場合、通勤費の支給方法を変える場合は就業規則を見直す必要があり、そう簡単にはいきません。
また、社員一人一人の通勤経路に応じて定期代と実費精算のどちらが費用的に安いのかを調査するのは非常に大変です。

以下の例では、1ヵ月の出社日数が同じであっても、AさんとBさんでは定期券代とキップの都度購入どちらが安いかが異なっています(使用する路線や距離が異なるため)。

Aさんは定期券の方がオトク

Aさんの運賃比較結果


Bさんは6ヶ月のときだけ定期券がオトク

Bさんの運賃比較結果


結局、企業で通勤費の見直しを行うには、各個人の通勤経路に対してそれぞれの出社日数を加味した、全社員分の交通費のシミュレーションを行う必要があります。
そのシミュレーションを簡単に実現するための機能として、NAVITIME APIで「運賃比較API」を2021年6月より提供開始しました。


運賃を比較するAPIを開発した背景について

「運賃比較API」は、コロナ禍でテレワークが推進される中、社員一人一人の働き方(出社日数)に応じて、通勤定期券代を一律支給する場合と、出社状況に応じて実費を都度支給する場合のどちらが金額的に安くなるのかを簡単に確認できないか、というお客様要望から生まれたAPIです。

こちらのご要望ですが、実はナビタイムの既存のルート検索APIを用いて実現することができるものでした。
既存のルート検索APIを用いて実現する場合、お客様側で出力されるレスポンスを加工して金額を比較するロジックの実装が必要だったのですが、当社で開発を行いリリースいたしました。

この機能が、コロナ禍における柔軟な勤務体制への移行を促進するという社会的な課題の解決につながると考えたためです。
短い開発期間で対応できたこともあり、お客様に非常に喜んでいただけました。

お客様の要望にお応えするイメージ


運賃の比較方法について

「運賃比較API」を用いると、通勤定期券の金額と出社日分のキップを都度購入した場合の金額が一度のAPIコールで取得できます。
APIの出力結果を見るだけで、どちらの費用が安いのかすぐに比較することができます。

出発地、目的地、出社日数をパラメータで指定すると、通勤定期券の金額とキップ(往復)の購入金額をレスポンスとして出力します。
出発地、目的地として自宅や会社の緯度経度を指定できますので、乗車駅や降車駅を事前に把握しておく必要はありません。

このようにドアtoドアで最適なルートを検索する技術は、トータルナビと呼ばれるナビタイム独自のルート検索技術を活用しています。
トータルナビについてはこちらのコラムでもご紹介していますので、ご興味がありましたらぜひご覧ください。

さて「運賃比較API」に戻りますが、APIをコールすると通勤定期券の種類と合わせて、1ヶ月・3ヶ月・6ヶ月の3つのパターンで運賃を出力します(注1)。
キップを購入する場合は、現金運賃とIC運賃を区別してレスポンスに出力します(注2)。
鉄道利用だけでなく、路線バスを使用したルートにも対応しています(注3)。
複数の通勤経路がある場合は、それぞれの経路に応じた金額を出力しますので、経路の概要や支払い金額について簡単に把握することができます。

運賃比較APIイメージ

運賃比較APIの処理イメージ


(注1)6ヶ月定期券の販売がない路線の場合、該当する定期券運賃は出力されません
(注2)現金運賃とIC運賃が同額の場合は、現金運賃のみが出力されます
(注3)路線バスの利用にはオプション契約が必要です。2021年6月現在、1都3県の主要バス会社の定期券出力に対応しています

交通費精算システムでの利用ケース

運賃比較APIはAPI形式での提供となりますので、自社で交通費精算システムをお持ちの企業様では、既存のシステムに組み込んでご利用いただけます。
通勤費支給に関する就業規則を扱う人事担当者も使い慣れたシステムで簡単に比較検討が可能です。
通勤手当の考え方や見直しを検討する場合にもぜひご活用いただきたいと考えております。

また、交通費精算システムを開発・販売している企業様では、提供しているシステムに運賃比較APIを組み込むことで付加価値の高いシステムの提供が可能となります。

交通費精算システムでの利用イメージ

交通費精算システムでの利用イメージ


まとめ

運賃比較APIをご紹介いたしました。ナビタイム独自の「トータルナビ」機能を使って算出した通勤経路の費用を、定期券購入と日割りのキップ購入とで比較する、というシミュレーションが可能となるAPIです。

また、お客様の要望にお応えして短期間で開発、提供開始に至った新しいタイプのAPIでもあります。
お客様の業務上のお困りごとを解決する一助になれるよう、今後も新機能の開発などを積極的に推進してまいりますので、ぜひご検討ください。


NAVITIME APIは90日間無料でAPIのお試し利用が可能です。ご興味があれば是非お問い合わせください。




NAVITIME API/SDK 記事編集部イメージ

【この記事の執筆】 NAVITIME API/SDK 記事編集部

株式会社ナビタイムジャパン ソリューション事業

お客様の開発を強力にサポートするAPI/SDKなどのサービスを展開しているソリューション事業部。 サービスのサポートチームや開発担当者が、APIを中心に、その選定方法や使い方など様々な記事をご紹介しています。


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