【5, 6月】到達圏探索(トータルナビ)APIの機能拡張/地図上でのアイコン表示時の視認性向上機能の追加/電車・バス乗継定期券での割引に対応
2024年5~6月にリリースしたAPIの新機能や、アップデート内容についてご紹介いたします。
気になる内容がございましたら、どうぞお気軽に弊社までお問い合わせください。
目次
1.到達圏探索API(トータルナビ)にて、駅の待ち時間考慮の設定機能を追加
NAVITIME APIで提供している「到達圏探索API」では、ある地点から所定の時間、または距離で到達できる範囲を求める機能です。「車、徒歩、車、バイク、自転車、トータルナビ(※)」の5種類の移動手段に対応しています。
「トータルナビ」とは、公共交通機関と徒歩移動を組み合わせて、ドアtoドアの最適経路を算出するナビタイムジャパン独自の技術です。トータルナビの到達圏探索では、ある地点から所定の時間や乗換回数で到達できる「駅」の情報を取得することが可能となっています。
当社の到達圏探索は現実世界の移動に近い検索を行うために、「駅での待ち時間」を考慮した処理を行っております。このため、運行本数が少ない路線などでは「乗車時間だけ見れば15分以内で到達できるが、駅での待ち時間があるため15分以内の到達範囲に入らない」という結果になるケースがありました。
そこで、駅の待ち時間を「考慮する/しない」をパラメータで制御する機能を追加しました。
上図は新しいパラメータの使用有無による結果の違いを比較したものです。新しいパラメータを使うことで「純粋な乗車時間のみを考慮した検索」も可能となりましたので、ご利用用途によって、是非使い分けて頂ければと思います。
2.地図上でのアイコン表示時の視認性向上機能を追加
タイル地図スクリプト取得API(v2)にて、マーカークラスタリング機能を追加いたしました。
「マーカークラスタリング」とは、地図上にプロットしたマーカー(ピンなどのアイコン)に対して、指定した範囲内のマーカーをグループ化(クラスタリング)して描画する機能のことです。
地図上に多くのマーカーを表示した場合、マーカーが密集してしまって地図の視認性が低下してしまう場合がありますが、マーカークラスタリング機能を用いることで、下図のようにマーカーの数と合わせて地図の視認性を損なうことなく表示させることができます。
例えば不動産物件管理サイトなどで、管理物件や物件周辺の施設情報を地図上にプロットしたところ、密集してしまって逆に地図が見づらくなってしまった、などのお悩みをお持ちのお客様にお勧めしたい新機能となっております。是非ご検討ください。
3.ルート検索(トータルナビ)APIにて、電車・バス乗継定期券での割引に対応
※本サービスは、オプション機能です。
公共交通機関を用いたルート検索が可能な「ルート検索(トータルナビ)API」にて、電車・バス乗継定期券での割引運賃出力の対応を開始しました。 第一弾として、東京都交通局・横浜市交通局での電車・バス乗継定期券の運賃出力に対応しております。
これまでは電車・バスの乗継割引が適用される定期券区間でも、電車とバスそれぞれの区間に分けた定期券運賃を出力しておりましたが、複数のお客様からのご要望を受け、今回の対応に至ったものです。
今後もより正確な運賃出力を目指し、データ整備範囲を拡大してまいります。
当該の割引運賃は、新たに追加したパラメータ「commuter_pass_train_bus_transfer」を指定することで出力できます。 なお、路線バスを利用するルート検索を行う場合は、別途オプション契約が必要となりますので、ご興味がありましたら弊社営業担当までお問い合わせください。
今後も、より使いやすいAPIを目指して、機能追加のほか、改善も行っていく予定です。
ご要望やご意見がございましたら、営業担当やサポートまで頂戴できればと思います。
NAVITIME APIは、90日間無料でお試し利用が可能です。ご興味があれば是非お問い合わせください。
NAVITIME API サービス概要資料
各APIの概要や利用イメージを確認いただける資料です。フォーム送信後、資料ダウンロードのリンク先をご案内いたします
この記事の執筆
NAVITIME API/SDK 記事編集部
株式会社ナビタイムジャパン ソリューション事業
お客様の開発を強力にサポートするAPI/SDKなどのサービスを展開しているソリューション事業部。 サービスのサポートチームや開発担当者が、APIを中心に、その選定方法や使い方など様々な記事をご紹介しています。