「なぜこういうルートになるの?」ルート検索でよくいただくお問い合わせ3選!



ナビタイムジャパンで提供しているルート検索APIについて、お客様からよくいただくお問い合わせを3つご紹介します。 NAVITIME APIの利用をご検討中のお客様や、ご利用いただいているお客様から実際にいただいたお問い合わせです。

ナビタイムのルート検索APIに興味があるけど、実際に使っているユーザーはどんなお問い合わせをしているのか、サポート体制はどうなっているのか気になる、という方にぜひお読みいただきたいと思います。




「行きと帰りで別のルートになってしまうのはなぜですか?」

ナビタイムのルート検索API(車)は、出発地と目的地を緯度経度で指定し、出発時刻(または到着時刻)を指定すると、指定した検索条件を最も満たすルートをレスポンスとして出力します。

このレスポンスには非常に多くの情報が含まれており、ルート全体の所要時間や距離はもちろん、どの道路を何時何分に通過したか、どの交差点を曲がったか、というレベルの細かな情報も取得可能です。
ナビタイムジャパンが創業以来20年にわたって研究開発を続けているルート検索技術により、検索条件に合う的確なルート内容や正確な所要時間の算出などの高品質なルート結果が多くのお客様からの支持を受けております。

そんなルート検索APIですが、お客様から
「出発地と目的地を入れ替えたら、行きと帰りで所要時間や距離が変わった」
「ルート形状を地図上にプロットしたら、行きと帰りでルート線が一致しない」
といったお問い合わせをよくいただきます。

単純に考えると、同じ地点間のルート計算ですので、行きと帰りの結果が一致しそうなイメージがありますが、必ずしもそうならないことがあるのです。
※もちろん、行きと帰りでルートが一致することもあります。

往路は赤枠内の道路を通る 復路は赤枠内の道路を通らない

出発地と目的地を入れ替えたとき、行きと帰りで同じ道路を通るルートにならない理由は、ナビタイムのルート検索技術の細かなこだわりに起因しています。
道路種別と走行時間帯に応じて速度を変える(時間帯以外に、都市部、地方部といった地域区分によっても速度を変えています)
同じ道路種別でも、上り方向と下り方向で車線数が異なる道路では速度を変える
同じ走行時間帯でも、走行実績データにより上り方向と下り方向で速度が異なる場合は方向によって速度を変える
右折よりも左折を優先する
といった様々な項目を考慮して「より走りやすく最も検索条件に合うルート」を算出しているため、行きと帰りで別のルートとなることがあるのです。 上の図で示したルート例は、同じ走行時間帯でも上り方向と下り方向で通過速度が異なる場合のものです。


「経由地を設定したときに思ったようなルートにならないのはなぜですか?」

ルート検索API(車)でよく利用されている機能として「経由地の指定」があります。
ナビタイムのルート検索API(車)では最大150地点の経由地を登録すること(※)も可能です。経由地を登録してルートを検索することで、移動中にどこかへ立ち寄るルートや、複数の訪問先を効率よく巡回するルートを求めることができます。
※150地点の経由地登録はオプション機能となります。
APIを基本料金でご利用いただく場合の経由地数は、最適順の巡回ルートの場合最大10地点、指定順の巡回ルートの場合最大50地点です。

そんな経由地指定ルートですが、
「経由地を指定したときに思ったようなルートにならない」
というお問い合わせをいただくことがあります。

ナビタイムのルート検索には、出発地/経由地/目的地の各地点から最も近くにある道路を探し、そこからルート計算を行う仕組みがあります。
これを「地点登録」と呼びますが、このときに周辺にある「どの道路」を登録対象するか、を以下の3つのオプションから一つ指定します。
①周囲にある一般道路のみ
②周囲にある有料道路のみ
③周囲にあるすべての道路

このオプションを明示的に指定しないときは、デフォルト設定として「①周囲にある一般道路のみ」が適用されます。
そのため、例えば高速道路を走行し途中のサービスエリアに立ち寄るルートの場合に、地点登録オプションがデフォルト設定のままだと、下図のように一度高速道路を降りてしまうルートとなってしまいます。
このようなケースで「思ったようなルートにならない」というお問い合わせをいただくことが多いです。

一般道を経由地とするルート 有料道を経由地とするルート

高速道路利用時にサービスエリアに立ち寄るルートを得るには②のオプションを使うことが有効ですが、②や③のオプションを使用することで、逆に意図せず高速道路を利用するルートになることもあります。
経由地を指定したときに思ったようなルートにならない、というときは、地点登録時のオプション設定内容を変えてみると期待するルートとなることがありますのでご参考になさってください。

「鉄道の運賃改正や高速道路の料金改定はいつ反映されますか?」

さて、ここからはルート検索APIでも利用頻度の高い「鉄道の運賃算出」「高速道路の料金算出」機能に関するよくあるお問い合わせです。

鉄道運賃支払いのイメージ 高速道路料金支払いのイメージ

ナビタイムのルート検索APIは、交通費精算用途でも多く利用されています。
そのため、
鉄道の運賃改定
高速道路の料金改定
に合わせた正確な金額の出力については非常に強いニーズがあり、お客さまから必ずといっていいほど更新頻度や対応実績についてお問い合わせをいただきます。

ナビタイムジャパンではこれらのデータを専門的に整備するチームがあり、鉄道運賃や高速道路料金の改正日に合わせてデータを整備、更新しています。 特に鉄道の運賃データではデータ更新を運賃改正日より前に実施いたしますので、データ更新後のルート検索で運賃改正後の日付を指定すると改正後の新料金が取得できます。

従業員への交通費支給用途などでいち早く改正後の運賃情報が必要なお客様や、最新の高速道路料金を取得したいお客様にも安心してご利用いただけるよう、常に最新の情報を反映したルート検索結果をお届けしております。

まとめ

ナビタイムのルート検索APIで多くいただくお問い合わせ内容をご紹介いたしました。
ルート検索APIは非常に多くの機能を持つAPIですので、お客様からいただくお問い合わせも実に多様です。例えばルート内容に関するもの、APIの利用方法や実装方法に関するもの、道路や鉄道に関するデータの整備予定など多岐にわたります。

サポート部門では、一つ一つのお問い合わせに対し的確な内容で素早く回答する体制を整え、お客様に安心してNAVITIME APIをご利用いただけるよう日々取り組んでおります。
NAVITIME APIの疑問点や、API利用でお困りになったことがありましたら、お気軽にお問い合わせください!


NAVITIME APIは90日間無料でAPIのお試し利用が可能です。ご興味があれば是非お問い合わせください。




NAVITIME API/SDK 記事編集部イメージ

【この記事の執筆】 NAVITIME API/SDK 記事編集部

株式会社ナビタイムジャパン ソリューション事業

お客様の開発を強力にサポートするAPI/SDKなどのサービスを展開しているソリューション事業部。 サービスのサポートチームや開発担当者が、APIを中心に、その選定方法や使い方など様々な記事をご紹介しています。


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