大型車考慮など物流事業者向け機能


大型車ドライバーからの声を受け、トラック向けの開発へ

ナビタイムが提供しているカーナビアプリには、過去、大型車の通行規制に対応してほしいという声が複数寄せられていました。
そこで、大型車ドライバー向けにアンケートを実施(2015年)。
約9割の人が、通りたいと思っていた道に制限があり通れなかった経験をしており、半数以上が規制の場所を事前に確認していることがわかりました。

通りたい道に制限があって通れなかった経験(アンケート) 規制の場所を事前に確認するか(アンケート)

実施元:ナビタイムジャパン、調査方法:ナビタイムが提供するカーナビアプリ内でインターネット調査を実施、 期間:2015年11月26日~12月8日(対象者:大型車ドライバー1,055名)



この結果を踏まえ、大型車ドライバーの方に安心して運転して頂けるよう、会社をあげて大型車規制のデータ整備と、 大型車が通れる道を算出できるよう独自ロジックの開発に取り掛かりました。

そこでできたのが、国内初のトラック専用カーナビ「トラックカーナビ」です。

トラックカーナビは、日本の流通を支える大型車に特化したサービスを提供することで業界が抱える課題解決につながっているとして、公益財団法人日本デザイン振興会が主催する『2016年度グッドデザイン賞』(Gマーク)を受賞いたしました。


トラックカーナビ GOOD DESIGN AWARD 2016年度受賞

ナビタイム独自のデータ整備、技術開発により実利用に即したサービスに

大型車規制データは、警察から入手した情報をもとに、ナビタイムが独自に整備し、毎月情報更新を行っています。
2019年11月現在、危険物積載車両通行禁止を含む以下の交通法規に対応しており、入力された車両情報をもとに、道路の幅・長さを考慮し、走行可能な道路を判断するロジックも採用しています。


特定中型/大型貨物自動車通行止 高さ/幅/重量制限 危険物積載車両通行禁止

また、ナビタイム提供のカーナビアプリのドライバーの位置情報ログから、地図データに収録されていない道路を抽出し、ナビタイムが提供している各種サービスに反映させる取り組みを、2016年より開始。
新規開通道路などを、最短で開通の翌日に反映できるようになりました。

NT-FILTER

これらのデータ整備、技術開発により、実際の道路状況に沿った経路をご案内することができます。



大型車規制を考慮した検索機能をAPIでご提供

大型車の規制情報を考慮した、ルート、到達可能な範囲を検索する機能をAPIとして提供しています。
以下は検索結果のイメージです。

img-large-car-column05.png

ルート検索結果(左:大型車考慮なし、右:大型車考慮)

img-large-car-column06.png

到達圏検索結果(左:大型車考慮なし、右:大型車考慮) 指定した地点から15分圏内の範囲を表示



このほか、さまざまな機能で物流事業者様の業務をサポートします

乗降IC指定ルート
  乗り降りしたい高速道路のICを指定したルートを検索します

巡回ルート検索(最大100地点まで)
  出発地から経由地を巡り目的地までの最適な経路を算出します(最大100地点まで可能)

プローブ情報利用による渋滞考慮
  ユーザーから取得した走行実績(プローブ)を統計処理し、渋滞情報として活用可能です

横づけ考慮
  目的地が車両の左側になるように到着できる経路を案内します


これらの機能をAPI形式で提供するため、お客様のWebサイトや運行計画作成支援ソフトに簡単に組み込むことができます。




今後の展望

今後も物流事業者様にご活用いただける機能を拡充していく予定です。



物流関連のAPIについてご興味がありましたら、お気軽にお問い合わせください。




NAVITIME API/SDK 記事編集部イメージ

【この記事の執筆】 NAVITIME API/SDK 記事編集部

株式会社ナビタイムジャパン ソリューション事業

お客様の開発を強力にサポートするAPI/SDKなどのサービスを展開しているソリューション事業部。 サービスのサポートチームや開発担当者が、APIを中心に、その選定方法や使い方など様々な記事をご紹介しています。


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