2019年12月10日(火)、「NAVITIME API チャレンジ 2019」の最終審査会・表彰式を開催いたしました。 182名の応募から、一次審査を通過した9組がファイナリストとして選出され、 各々の研究・開発内容について、最終審査会にてプレゼンテーションを行って頂きました。
「社会への貢献度」「先進性」「インパクト」「完成度」の観点で総合的に評価を行い、 最優秀賞、優秀賞、特別賞が決定いたしましたので、ご紹介いたします。
Tanaka_lab
慶應義塾大学/丹野一輝さん、氏原凜汰郎さん、小貝洸希さん、小杉咲貴恵さん、濱田賢吾さん
NAVITIME_meet
複数人の出発駅と待ち合わせの目的を考慮して、全員が集まるのに最適な待ち合わせ場所と、 そこまでの乗り換え経路を提案するアプリ。飲み会等の一般的な待ち合わせのほか、会社説明会や 家探しなどのシーンも、複数の地点から集合する問題と捉え最適化し、応用を可能にした。
利用シーンとしてさまざまな展開が期待できることと、開発面で、検索条件に所要時間や乗換回数に
加え、お店の豊富さや会議室の多さといった複雑な条件設定を行いながらも、数理最適化することで
問題を解決し、工夫がなされている点を評価いたしました。
システムとしての完成度が高い点も素晴らしかったです。
優勝してタワマン買う
横浜国立大学/登内雅人さん、夏有輝也さん
"NAVITIME×Uber Eats” Is All you need
配達員が自身の空き時間を有効に活用できるような配達シフトを自動で組んで提案してくれるサービス。 外部カレンダーサービスと連携することで、現在地と次の予定を考慮した配達場所と巡回経路を提案。 配達員不足の課題解決につなげる。
現在起こっている報酬カットという課題に対し、アプローチできる点を大きく評価いたしました。 また、ウーバーイーツに限定せず、本システムの活用により、新たな配送ビジネスの創出 につながるといった社会貢献面も評価ポイントとなりました。
TRIp
慶應義塾大学/森本奎太郎さん、八尾優作さん、中谷充志さん、松浦慶太さん、松原友梨さん
NAVITIMEトラベル plus days
ナビタイムの「NAVITIME Travel」のルートプランニングをベースとして、 複数日の旅程を同時に計画することを可能にしたサービス。国内の日本人旅行者のほか、 今後も増加が予想される外国人旅行者に対し、複数日滞在する旅行の利便性を向上させる。
ナビタイムの既存サービスでは実現できていなかった、複数日の旅程を同時に計画する ことを可能にしたアルゴリズムを考えてくれた点がよかったです。 旅行者の目的ごとに旅行プランの出し分けも可能なことから、今後も増加する外国人旅行者への 利便性向上にもつながるサービスであると評価いたしました。
タイトル
旅館およびホテルの周辺探索支援のための観光マップ表示システム~旅館の女将さんのためのシステム |
チーム名
Team Posada(静岡大学:伊藤彩夏さん、山崎夕輝さん、遠藤恵里さん)
旅館の女将さんや従業員の方から宿泊者へ、宿周辺のおすすめ観光スポットを紹介・説明する際に活用できるシステム。観光スポットデータさえあれば、誰でも簡単にシステムを作成できる仕組みを構築。 |
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タイトル
Sharney(シャーニー) |
酒井智礼さん(灘高等学校)
「旅行」をシェアするサービス。他の利用者の旅行計画を参考に、簡単・便利に旅行計画が立てられる。自治体や地域の方の情報登録により、地域の魅力を伝える発信の場にもなる。 |
タイトル
公共交通機関と自転車を併用したルートの作成 |
坂根太郎さん(東京農工大学)
最寄駅以外の駅まで自転車で移動し、その後公共交通機関を利用するアルゴリズムを開発。実験に使った経路では7割で所要時間合計の短縮を実現。ユーザーの利便性を高める新たな経路の提案に。 |
タイトル
口コミ情報とソーシャルロジスティクスに着目した複合領域最適化 |
チーム名
team SUZUKI(芝浦工業大学:鈴木啓太さん、鈴木隆介さん)
運賃や所要時間以外に、観光客の口コミといった定性的なデータも考慮し、利用者のニーズに合わせてルート検索できる手法を研究。個人旅行者や旅行会社の旅程作成に役立つ。 |
タイトル
乗り捨て型MaaSにおける車両再配置のコスト削減 |
関倖太郎さん(芝浦工業大学)
乗り捨て型のMaaS、カーシェアリングやレンタサイクルにおける、車両の最適な再配置を、シミュレーションにより検討できるシステム。再配置により、空車のため利用不可、満車で駐車ができないといった車両の偏在を軽減し、MaaSシステムの普及に貢献。 |
最優秀賞タイトル
NAVITIME_meet |
チーム名
Tanaka_lab(慶應義塾大学:丹野一輝さん、氏原凜汰郎さん、小貝洸希さん、小杉咲貴恵さん、濱田賢吾さん) |
タイトル
トランスパス |
寺田一世さん(東洋大学)
東京オリンピック・パラリンピックを観戦しに行く人に対し、大会会場までの移動をストレスフリーにサポートするガイドアプリ。海外から訪れる観戦客に高い満足度を持ってもらい、訪日観光客の増加に貢献する。 |
優秀賞タイトル
"NAVITIME×Uber Eats” Is All you need |
チーム名
優勝してタワマン買う(横浜国立大学:登内雅人さん、夏有輝也さん) |
特別賞タイトル
NAVITIMEトラベル plus days |
チーム名
TRIp(慶應義塾大学:森本奎太郎さん、八尾優作さん、中谷充志さん、松浦慶太さん、松原友梨さん) |
近年、モビリティ革命やMaaS分野に注目が集まり、交通の在り方が大きく変わろうとしています。これからの交通がどうあるべきなのか、学校や研究機関も含めてあらゆる方面からの取り組みが期待されています。ナビタイムジャパンでは、NAVITIME APIを活用した開発コンテストを開催し、またコンテスト参加者には無料でNAVITIME APIを提供することで、本コンテストを通じて多くの学生のみなさんに交通に関する研究・開発に取り組んでいただき、業界全体の取り組みの活性化と人材育成の支援を目指します。最優秀賞受賞者には賞金100万円を授与致します。
ルート検索や地図表示などの機能をAPIとして提供するサービスです。Webサイト、スマートフォン向けアプリなどに簡単に組み込むことが可能です。
電車やバスなど様々な移動手段によるルート検索を活用し、MaaSの研究・開発を行う
各種交通手段や観光スポットを元に、地域のインバウンド観光について研究する
地図やスポット情報を活用し、場所と人の最適なマッチングシステムを開発する
詳しいAPIの説明はこちらをご覧ください
応募内容 | NAVITIME APIを使用して開発されたサービスや研究を広く募集します。内容、テーマは問いません。NAVITIME APIについての詳細は、専用ページをご確認ください。 |
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応募資格 | 2019年4月現在、高校、専門学校、大学、大学院に在籍している学生の方 ※個人、グループは問いません。 ※年齢は問いません。 |
留意事項 | NAVITIME APIを使って開発したサービス、研究で応募者自身により開発されたもの(または、応募者自身を含む複数人により共同開発されたもの)に限ります。 NAVITIME APIは本コンテストのために限り無償で使用することができ、NAVITIME API を使って開発したサービスを許可なく一般公開したり、営利目的に使用したりすることはできません。 ※2019/5/28追記:上記一般公開とは、WebやAppStore・GooglePlayなどのマーケットを通じて配信し、一般の方でも閲覧できる状態にすることを指します。研究成果を論文等で発表することは問題ありません。 |
発表会・表彰式会場 | 株式会社ナビタイムジャパン オープンセミナー |